コンテンポラリーダンスの起源について話しているうちに、
モダンダンスって何?現代舞踊とどう違うの?という話題に。
そこでいくつか映像を見てみることにしました。
アメリカでイサドラ・ダンカンが裸足で踊り出したあと、
マーサ・グレアムが確立したのがモダンダンス。
と言われている一方で、
ドイツにもまた別の流れがありました。
20世紀初頭のドイツでは表現主義という芸術運動が起こっており、
そのあたりのモダンダンスは「ドイツ表現主義舞踊」と呼ばれることもあります。
代表的なのが、こちらの マリー・ヴィグマン「魔女の踊り」
(初演は1914年、映像はおそらくもう少し後のもの)
これを観たみんなの感想
たしかに今の感覚で観ても充分新鮮だし、今のダンスとあんまり変わらないように思えます。
そう考えるとこの100年間、ダンスは一体何をやっていたんだろうね…と、ちょっとシュンとしてしまいました。
少しあとの時代、クルト・ヨースの「緑のテーブル」
初演は1932年。クルト・ヨースはピナ・バウシュの先生にあたります。
(2:30あたりから始まります)
平和会議に用いられる緑のテーブルを使った、反戦をテーマにした作品です。
芝居がかった身振りを多用しつつ、基本の動きはしっかりバレエ。
こちらは
といった感じの感想でした。
おそらく「この時代のドイツ」でしか感じられないことがあったのだろうと思います。
正直今見てもあまりピンと来ないのですが、ここまで演劇的なダンス作品自体が当時は画期的だったのかもしれません。